「通信教育を始めたいと思っているけど、タブレットと紙で迷っている」
「タブレット学習って実際効果はどうなの?」
我が家は、進研ゼミ一年生講座のチャレンジタッチと、紙のチャレンジ(オリジナル)を両方受講した経験があります。
比較した結果、小学校入学前で、親がフォローする自信があるなら紙のチャレンジ、
低学年で、あまり家庭学習習慣がないならチャレンジタッチが合うと考えます。
この記事では、紙の通信教育がいい理由と、タブレット学習を選んだ場合の心がけをまとめました。
理想と現実的な取り組みを組み合わせて、子どもの学習をサポートしましょう!
紙の通信教育がいい理由
紙のテキスト学習とタブレットで迷うのは、
紙がいいとは思うけど、タブレットの使い勝手がよさそう。
タブレットでもちゃんと代わりになる?勉強できるの?
という疑問があるということですよね。
昔からある紙教材がいいような気がしますが、それはなぜなのか?
ここに、紙の通信教育が優れている点をまとめました。
机でしっかり「お勉強」ができる
学校で勉強するスタイルと同じ紙と鉛筆なので、きちんと机に向かって学習する習慣が身につきます。
タブレットだと、どうしても遊び感が出てしまうので、勉強の前にアプリをやってしまうこともあるんですよね。
低学年チャレンジタッチの「せいかい!」という音声に、ゲーム感が強いな…と思いました。
不正解時の「ざんねん!」との差が大きく、間違えたくない娘は、「ざんねん!」の音が出るとイチからやり直ししていました。苦笑
ゲーム感覚で楽しく取り組めるのはいいですが、好みが分かれそうです。
解き方や間違いなど、書いたものが残る
紙テキストには当然鉛筆で書き込むので、解いた後もそれが残りますよね。
「繰り上がりをはっきり書かなかったからミスしたんだな」とか、
「理解はしてるのに、数え間違えている」などが分かります。
一方タブレットだと、問題を解く時に書き込めるものの、正誤判定があってそれっきりです。
後から、「あの問題はどうやって解いたかな」と確認する術がないんですね。
マルかバツか、その2択にしか意識がいかない設計になっています。
子どもがつまづいた時、その問題を「どうやって考えたか」を後でチェックできる方がいいなぁと思います。
手書きは脳活動が活発になる
タブレットに表示される画面を見て、画面上を触って答えるよりも、
紙をめくって読み、手を動かして紙に書くと、頭に残りやすいですよね。
ノルウェー科学技術大学の発達神経心理学者オードリー・バンデルメーア教授は「ペンと紙を使うことで、記憶とをつなぐ『フック』がより多く脳に与えられる。ペンで紙を押し付けたり、手書きした自分の文字を見たり、手書きしている最中の音を聞いたりすることで、多くの感覚が活性化され、これらの感覚経験が脳の様々な領域との接点を生み出し、学習のために脳を開放する。このような作用によって、よりよく学び、より記憶できるというわけだ」と解説する。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/10/post-94626_1.php
特に低学年のうちは、鉛筆をしっかり持って書く力をつけたいです。
取り組みを可視化→達成感が得られる
テキスト学習のデメリットとしてよく挙げられる一つが、教材の管理が大変だということ。
タブレット学習だと、基本的にはタブレット一台でいろんな学習ができます。
メインとなる日々のレッスンも、漢字や計算に特化した問題アプリもタブレットに入っているので、管理が楽ですよね。
でも、パッと見て、どれくらい取り組んだのかという量がわからないんです。
いっぱい解いても、全く手を付けなくても、そこにあるのはいつもと変わらないタブレット一台。
テキストの終わりまで解いたときの達成感、棚に並んだ取り組み済みテキストを見た時の自己肯定感。
特に低学年の子どもにとって、現物の「量」として実感しやすいのは、テキスト学習ですよね。
自分で考える計画性が養える
タブレット学習では、「今日はこれをやってみよう」などと、自動で取り組むべき内容が表示されます。
なかなか勉強に重い腰が上がらないタイプの子にとっては、取っつきやすい仕組みです。
でも、それって受け身の学習ですよね。
自分で「今日の分」を選んで、計画を立てて取り組むのも、大事にしたい部分です。
我が家では、ブンブンどりむについてくるカレンダーをリビングに貼り、私が計画を書き込んでいます。
いずれ、娘自身が管理できるようにしていきたいです。
親が丸付け→理解度を把握できる
タブレット学習のメリットとして、自動で採点してくれることが挙げられます。
子どもの教材を丸付けするのって、正直面倒くさいんですよね。
親が関与しなくても、タブレットが全部やってくれて、解き直しまでしてくれるのは本当に楽です。
でもその反面、子どもがどこにつまづいているのかが見えにくい仕組みになっています。
文字をどれくらい丁寧に書いているのか、途中式はどうなっていたのか、
採点することによって理解度を把握できることは、メリットと言えます。
いつでもどこでも取り組める
テキスト学習は、市販ドリルのように、学童にも持っていけますね。
我が家のチャレンジタッチのタブレットは、たまにフリーズします。
再起動すると、そのレッスンの初めから問題を解きなおすことになるので、娘のやる気がそがれてしまうことも…
機器の状態に振り回されないアナログなテキスト学習は、いつでもできる安定感がありますね。
タブレット学習向きなのはこんな家庭
このようにテキスト学習にはたくさんのメリットがあるんですが、そうは言っても、きれいごと…!
実際は、タブレット学習の方が向いている家庭もあるわけです。
ここでは、「タブレット学習向き」なタイプを4つにまとめました。
家庭学習の習慣がない
第一に、家でなかなか学習しない、家庭学習をする習慣がないタイプの子には、タブレット学習が向いています。
タブレットだと堅苦しくなく、とっつきやすいので、勉強へのスイッチを入れやすいからです。
しかも、子どもは自分のタブレットというのが嬉しいので、始めてすぐは一瞬で終わらせるぐらいスムーズに取り組んでくれます。
この場合は、タブレットで学習習慣を身につけてから、いずれはテキスト学習に持っていけると一番いいですね。
注意点としては、タブレットと言えども、机に向かって取り組むことを最初に約束しておくことです。
タブレットは、ソファーでもどこでもできるのがメリットではあります。
でも、学習習慣に繋げたいと考えるなら、机に向かうということを重視した方がいいです。
忙しくてフォローする時間がない
「とにかく時間がない」「子どもが自分でやってほしい」という、多忙な家庭にも、タブレット学習が向いています。
仕事が忙しかったり、兄弟が多くてフォローが出来なかったり。
タブレットなら、今日やる事が表示されるので、計画を立てるフォローがいりません。
親のメールに取り組み内容が送られてくるので、大まかな進捗はそこで把握できますよ。
先取り学習を効率的にしたい
先取り学習をしたい家庭にもってこいなのが、タブレット学習です。
動画(動く絵)と音声で丁寧な解説があるから、初めて習うことでも理解しやすいんですよね。
タブレット教材があれば学校の授業はいらないんじゃ…と思うことも。
特にコロナ禍の休校中は需要が高まり、重宝した家庭がたくさんありました。
実際に、娘も先取りでチャレンジタッチをしています。
子ども自身がタブレット希望
何よりも大切なのは、子どものやる気ですよね。
子ども本人がタブレット学習を希望しているなら、その気持ちを尊重してタブレット学習を選びましょう。
先にも書きましたが、ちゃんと机に向かって取り組むというルールを最初に決めておきます。
あくまでも、「本来は紙のテキストで学ぶことを、タブレットを通してやっている」というスタンスです。
タブレット=遊びになりがちなので(楽しんで学ぶことはいいんですが)、目的をはっきりさせておくのがポイントです。
我が家はチャレンジタッチ+ブンブンどりむ
紙の通信教育のメリットを踏まえて、我が家が選択したのは、チャレンジタッチ+ブンブンどりむです。
娘は、チャレンジタッチで先取り学習をしています。
タブレット学習には便利さと、教科書範囲を学ぶ効率の良さを感じますね。
タブレット一台で、国語算数といった科目学習から、英語やプログラミング、電子書籍まで楽しめるのでお得感もたっぷり。
でも、タブレット学習だけでは、「頭の中を整理しながらしっかり考える」ことが足りない…
大きく図を書いて設問の意図を整理したり、少し骨のある問題にじっくり取り組んだりすることが、ほとんどないからです。
そこで組み合わせたのが、書く力に特化した通信教育のブンブンどりむです。
・日々の学習は、遊びの延長のように気楽に取り組めるタブレットで、全教科をゆったりと網羅。
・初見の文章を読んで答えたり、自分の考えを文章として書く力を伸ばしたりするために、紙テキストのブンブンどりむ。
\手書きで脳を活性化させる学習も捨てがたいし、効率よく学ぶこともしたい…/
その結果選んだのが、チャレンジタッチ+ブンブンどりむというわけです。
親がラクなのは断然タブレット学習
紙教材の良さはたくさんあると分かっていながらも、親として楽なのはタブレット学習です。
タブレット教材は、とにかく管理する必要がないんですよね。
タブレットに任せておけば、低学年でも国語と算数、
高学年ならプラスして理科と社会まで、「これをやりなさい」と教えてくれます。
モチベーションを引き出すスタンプのような仕組み、全てたまったときのご褒美アプリなど、
子どものヤル気を引き出す仕掛けも十分です。
漢字に特化したアプリで学年を超えて漢字を学ぶことも、計算アプリで計算力を鍛えることもできます。
プラス紙教材でタブレットを補う
タブレット教材は、どうしてもさらっとこなせてしまうんですよね。
分からない問題をしっかり考えることなく、解答ボタンをさっと押してしまうと、瞬時に正しい解答とその解説が表示されます。
正誤がすぐ分かるのは利点でもありますが、「ちょっと分からないとすぐ答えを見る」ということもできちゃいます。
やっぱり、しっかり思考して書くことも大事だから、紙教材のブンブンどりむと併用することを選びました。
ブンブンどりむは書く力を伸ばす教材なのに、全く堅苦しくないんです。
楽しいテキストでしっかり記述力を伸ばせるから、かしこまった勉強が苦手なタイプの子にもぴったりです。
タブレット教材を選んだら、心がけたいこと
実際に鉛筆を動かして書くことは大事だから、出来るなら紙の通信教育が一番いいと思います。
でも、紙教材が向かない子もいますよね。
そこでタブレット教材を選んだ場合は、ルールを決めて使えば有意義になります。
例えば、お遊び系アプリは、勉強をどれだけやってからにするとか、何分ごとに目を休めるとかですね。
そして、タブレットを選んだら、「実際に書く」という勉強のフォローもしっかりしたいところです。
例えば、チャレンジタッチなら「テスト100点問題集」という付録があります。
授業に即したテスト内容の対策本、いわゆるワークです。
副教材は忘れがちだけど、タブレットだけじゃなくて、鉛筆を動かして書く教材もしっかり取り入れたいですね。
資料請求で全学年の教材見本がついてきます