「ひらがなは読めるようになったけど、たどたどしい…」
一年生になると、音読の宿題が出ると聞きますよね。
音読は、目で見て、口に出して、耳で聞く、脳が非常に活性化する取り組みです。
現在一年生の娘は、幼児期から絵本の音読をしていました。
市販の音読ドリルを使ったことはありませんが、感情をこめて読むのが上手だと、先生によく褒められます。
この記事では、拾い読みからスラスラ読みへ、絵本を使って音読の練習を始める方法をまとめています!
小学校で自信を持って教科書を読めるように、楽しく取り組んでいきましょう♪
音読の効果
小学校で音読の宿題がよく出ていたことを、覚えている人も多いですよね。
授業でも教科書をみんなで音読し、同じ文章を何度も読んだなぁと懐かしく思います。
音読は黙読と何がちがうの?
音読をするときには、目で文字を読み、口から言葉を発し、耳で文章を聞いていますよね。
黙読だと意味がよく分からずに流し読みしてしまうところでも、声に出すことで、しっかりと認識することができます。
日本語のリズムを体感する
小学校の教科書には、多くの詩が載っています。
日本語の心地よいリズムは、音読するからこそ、活きますよね。
「悲しそうな気持ちで」「飛び上がりたいほどうれしい気持ちで」「今にも駆け出したくなる気持ちで」など、感情を込めて読むことができます。
拾い読みからスラスラ読みへ
拾い読みとは、ひらがなを拾いながら読むという意味です。
「お、つ、き、さ、ま、が」と、一文字一文字を読むのが拾い読みです。
スラスラ読みのハードルは結構高い
周りのお友達がスラスラ本を読んでいると、「うちの子にも早くスラスラ読んでほしい」と焦りますよね。
このスラスラ読むというのが、実は結構ハードルが高く、読む練習をこなさないと出来るようになりません。
入学時には、拾い読みでも構わない
ひらがなが読めるようになっただけでも素晴らしいことなのに、入学前にはもっとスラスラと読めるようになってほしい!と思いがちです。
確かに、読めるなら読めるに越したことはありませんが、入学に間に合わなくても大丈夫。
焦って押しつけるよりは、本を好きでいること、読めると楽しいという気持ちを大切にしたいです。
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スラスラ読むためにすべきこと
では、拾い読みからスラスラと文章を読むために、今から出来る3ステップの取り組みを説明します。
ステップ1:文字をかたまりで認識する
拾い読みをしている時は、ひらがなをただの文字として認識しています。
例えば、「ぼくはおとうとがひとりいます。」という文章の場合。
「ぼ、く、は、お、と…」と、一文字ずつ拾って読んでいる状況ですよね。
この時「ぼくは」がひとかたまり、「おとうと」がひとかたまりであることを、確認しながら読んでいくことが必要です。
文字のかたまりと意味が一致するもの(語彙)を増やすと良いです。
例えば、「ねこ」の文字と絵が書いてあるようなカードを見せたり、壁に貼ったりします。
「ねこ」の文字を見た時に、「ね、こ」と拾い読みするのではなく、「ねこ」とそのまま単語として認識できるようになるからです。
ひらがなが読めるようになった後は、単語で覚えるようにしていきます。
ステップ2:親の後を「追い読み」
ワークの問題を子どもに読ませようとして、親の後を復唱させることがありますね。
まだ続けて読めないからと、必要以上にゆっくり読んであげていませんか?
「ひ、だ、り、か、ら、に、ば、ん、め、の…」と、親のお手本が拾い読みになっていることがあります。
文字をかたまりで認識するために、この場合は、「ひだりから、にばんめの…」と示してあげる方が好ましいです。
具体的には、
親「ぼくは」
子「ぼくは」
親「おとうとが」
子「おとうとが」
親「ひとり」
子「ひとり」
親「います」
子「います」
といったように、親が読んだ後に真似をして読みます。
慣れてくれば、
親「ぼくはおとうとが」
子「ぼくはおとうとが」
親「ひとりいます」
子「ひとりいます」
というように、長く読むようにします。
ずっとやっていては疲れてしまうので、数分で終わるようにしましょう。
子どもが「面倒くさい、面白くない」と思わないように、気をつけて下さいね。
ステップ3:読み聞かせで「交代読み」
段々読めるようになってきたら、絵本の読み聞かせの時に一部を子どもに読んでもらうようにします。
子どもが好きなところを一ページだけ、主人公のくまのセリフを子どもが読むなど、ほんの少しだけでも構いません。
うさぎちゃんの声は、○○ちゃんが読んだ方がかわいいよね
などと、子どもがその気になるような声掛けをするとスムーズです。
「逆読み聞かせ」で子どもに読んでもらう
もうすっかり読めるようになってきたら、子どもに読み聞かせをしてもらうのが、楽しい音読の練習になります。
とは言っても、なかなか読んでくれない子もいますよね。
その場合のオススメ方法がこちらです。
幼稚園・保育園ごっこで自然に音読させる
幼児期の子どもは、ごっこ遊びが大好きです。
普段通っている園ごっこで、子どもに先生役になってもらいましょう。
短い、繰り返しのある赤ちゃん絵本、例えば「ばいばい」「ぴょーん」などは、子どもも自信を持って読めますね。
気分が乗らない時に無理強いしない
ここまでの音読練習は、全て、乗り気でない時には無理にさせないで下さい。
本は楽しい、文字を読むことは楽しい、というイメージを持つことが一番大切だからです。
楽しくないなら、音読練習をすべきではないのです。
また、毎回音読することを強制するのも、おすすめしません。
本を開けばいつも親がよってきて、音読させられるとしたら、本を開くことがなくなってしまうかも知れませんよね。
たっぷりの読み聞かせに、プラス音読
「音読の練習<<読み聞かせ」になるように、たっぷりの読み聞かせは大切にしてほしいです。
もちろん、音読は脳が活性化され、言葉を自分のものにしていくために効果的な取り組みです。
ひらがなが読めるようになっても読み聞かせ
自分でスムーズに本が読めるようになっても、日々の読み聞かせは続けてほしいです。
幼児のうちに読書習慣をつけることで、教科書のスムーズな理解につながりますよ。
\本が好きな子になれば、こっちのもの!?/
「読むのは楽しい!」と思える取り組みを
年長さんの頃から、「自分で文章を読めるって楽しい」「お話を読むのが好き」という状態になれたら、読書好きへの道にとても近づきます。
楽しむことを第一に、音読でスラスラ読みを目指しましょう。
ステップ1:文字をかたまりで認識する
ステップ2:親の後を「追い読み」
ステップ3:読み聞かせで「交代読み」