小学生の学習に、通信教育をしている家庭は多いですよね。
幼児の時にやっていたものをそのまま続けているけど、通信教育は必要なの?
市販のドリルよりも効果がある?
大切なのは、どんな目的で通信教育を利用するかです。
結論から言うと、まずは通信教育から始めて、足りない部分を補うor乗り換えていくのが得策。
子どもに必要な教育は、都度変わっていきます。
\あまり悩みすぎず、やってみて合うかどうかを判断すればOK/
これまで通信教育4社と市販ドリルも使っている小学生の娘を持つ私が、通信教育の要不要を状況別にしっかり検討してまとめました。
塾なし家庭学習で、楽しく学んでいきましょう♪
通信教育を始める理由
通信教材を始める2大理由は、「学習習慣をつけるため」と「授業の予習復習のため」。
これらは、学校の授業についていくことが目的です。
逆に、「学校の勉強じゃ物足りないから」と、通信教育に発展レベルを求めるパターンもあります。
大切なのは、どんな目的で通信教育を利用するかで、必要なものが変わってくるということです。
例えば、学校の授業に問題なくついていけるのに、教科書準拠の進研ゼミをやると、つまらなくなって教材を溜めてしまう。
宿題以外の家庭学習をしない子が、学習習慣をつけるために通信教育をしたいのに、いきなりハイレベルなZ会を選ぶと挫折しやすい。
通信教育の魅力
目的に合った勉強方法を選ぶために、通信教育の魅力をまとめてみます。
市販ドリルと塾のいいとこどりをしたのが、通信教育です。
塾よりも格安で、通う時間も取られない
学校以外に勉強はさせたいけど、塾に通わせると費用がかさみますよね。
しかも、塾に通うとなると送迎も必要で、そのために時間がとられます。
毎日コツコツや、週末にまとめてなど、自分のペースが選べる
学校の授業や塾とは違って、通信教育は個人で進めるものです。
毎月の教材は決まっているけど、進め方は人それぞれでOK。
毎日の学習習慣をつけたいなら、一日ひとつずつコツコツ進められるし、週末にまとめてこなすことも出来ます。
市販ドリルで学ぶよりも、ペースがつかみやすい
通信教育は毎月届くから、ペースメーカーとして利用しやすいです。
市販ドリルだと自分を律して進めないといけませんが、通信教育には興味を持って楽しく学べる工夫が多くされています。
授業に合わせた予習で、自己肯定感が上がる
教科書準拠の通信教育だと、授業の内容をそっくりそのまま予習できます。
学校でやる時には、あらかじめ理解しているので、スラスラと問題が解けて自信がつきます。
通信教育への不安
では、通信教育じゃなくてもいいんじゃない?と思う理由をあげてみます。
塾と比べると安いけど、それでも毎月お金がかかる
市販ドリルを買えば、1冊1000円ぐらいです。
通信教育を利用するからには、市販ドリルでは学べないことを求めたいですね。
→家では難しい作文の指導は、ブンブンどりむ
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→(番外編)STEAM教育で思考力を養う、ワンダーボックス
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うまく使いこなせず、教材を溜めてしまうともったいない
自分で勉強を進められない子の場合、難しいものを選ぶと教材をやらないので、意味がありません。
逆に、教科書準拠の教材だと簡単すぎて、つまらないので溜めてしまう子もいます。
→まずは、レベルがちょうど良さそうなものを一つやってみます。
教科書準拠なら安定の進研ゼミ、発展レベルならZ会が定番。
【進研ゼミ小学講座】公式サイトを見てみる
Z会 小学生向け講座 公式サイトを見てみる
教材によっては、おもちゃ付録が多すぎて、勉強時間が増えない
メインのテキスト以外の付録が多いのが、気になることもあります。
「親はおもちゃ付録が増えるのは嫌、でも堅苦しい教材は子どもが気乗りしない」という場合、ブンブンどりむがぴったりです。
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思ったより親がサポートする必要がある
通信教育なら、放っておいても子どもが一人で勉強するかなと思いがちですが、
通信教育をやっているからと安心して、放置しておくのは良くありません。
教材が溜まるのは、このパターンが多いです。
放っておいても一人で計画を立てて、スケジュール通りに進められる優秀な子なんて、めったにいないんですよね。
取り組みやすい環境を作ってあげるのは、親の役割です。
少しの声かけや、スケジュールを一緒に見てあげるだけで、取り組めるようになることもあります。
娘に「そろそろブンブンどりむする?」と声をかけると、「忘れてたー!」と言って、やり始めると何ページも進めることも。
また、「親にやらされている」という意識では、うまくいきません。
なぜ通信教育をやっているのか、目的は何なのかを、子どもにもきちんと伝えることが必要です。
一人一人にあった内容よりも、一律の教材になってしまう
親自身が時間を割いて、学習計画を一から立てられるなら、市販ドリルの方が内容をカスタマイズできますよね。
ただ、子どものモチベーションを上げることも親がしないといけないので、
大抵の人はそんなことしてられない!となるわけです。
だったら、一つ通信教育をする+足りない部分を市販ドリルで補う形が一番いいでしょう。
通信教育はもっと気楽に始めていい
日本人は、何でも一度始めたら続けないとと思う気質ですよね。
私は、東南アジアの駐在に帯同したことがあります。
現地の人は、合わないと思えば学校ですらすぐに変えていましたw
通信教育なんて、もっと気軽に始めて、気楽に退会や乗り換えをすればいいんです。
合わなければ退会すればいい
どこの通信教育がいいか、そもそも通信教育が必要かを検討するのに時間をかけがちですが、
子どもに合うかどうかは、やってみないと分かりません。
子どもがやりたいと言って、すぐにやる気が無くなり、教材を溜めてしまうなら、辞めたらいいだけなんです。
塾とは違って、高い入会金が取られるわけでもないんですから。
辞めることも想定して、最初から毎月払いの金額で考えておけばいいです。
みんな「よく考えて選びましょう」なんて書いてるけど、進学や就職じゃあるまいし、極端な話、よく考えなくたっていいんですよ。
教室に通う塾や習い事のような、直接的な人間関係もないから、電話一本ですぐ辞められます。
通信教育の必要性は都度変わっていく
そして、気楽に通信教育を始めたとします。
子どもの教育は、ずっと続いていくんですよね。
今の通信教育を継続するのか、乗り換えるのか、
はたまた通信教育がいいのか、市販ドリルがいいのかは、常に考え続ける必要があります。
最適解は、その都度変わっていきます。
例えば、家での勉強習慣がない
→取っつきやすい進研ゼミで、授業レベルの予習復習の習慣をつける
→授業がしっかり分かるようになり、授業レベルじゃ物足りなくなる
→よりハイレベルなZ会へ乗り換え、など。
どの教科もある程度まんべんなく出来る(or出来ない)ようなら、通信教育が合っています。
でも、単元によって得意不得意の差が大きいと分かっているなら、市販ドリルでカスタマイズするのが一番です。
まだよく分からない場合は、まずは通信教育から始めて、足りない部分を補うor乗り換えていくのが得策だと考えます。
状況別!通信教育(家庭学習)選び方チャート
入学前の幼児、小学校低学年に分けて、状況別に家庭学習の選び方をチャートでまとめました。
入学前なら通信教育を始めてみる
第一子だったり、親がカリキュラムを立ててフォローする自信がなければ、通信教育を始めてみます。
市販ドリルは、親が内容を見て教材を選ばなければいけないけど、通信教育なら何も選ばなくても、教材が届いてラクです。
小学校入学前から始めることで、スムーズに学校の勉強になじむことができます。
「自分は勉強ができる」という肯定感で、いいスタートをきりましょう。
学校の授業レベルにはついていけそう
幼児のうちから家庭学習をしてきていて、当面の学習は大丈夫そうだと思える場合はこちらです。
- 教科書準拠じゃない通信教育を選ぶ
- 最初からトップレベルを目指していく
例えば
→Z会で発展的内容まで学ぶクセをつける
Z会 小学生向け講座 公式サイトを見てみる
→ブンブンどりむでしっかり書ける子に育てる
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うちの娘は、一年生の初めからブンブンどりむをやっています。
学校の授業レベルにフォローが必要そう
やったのは運筆や少しのひらがな程度で、あまりお勉強らしいことは取り組んできていない場合はこちらです。
→安定の進研ゼミで授業に自信をつける
進研ゼミには紙のチャレンジと、チャレンジタッチがありますが、入学前ならタブレットより紙で始めたいです。
まだ、子どもが授業をどのくらい理解できるかが未知数なので、よりお勉強感のある紙テキストに挑戦してほしいんです。
タブレット学習は、やっぱり楽しいですからね。
進研ゼミの一年生講座は、紙テキストのチャレンジも、チャレンジタッチも受講経験があります。
チャレンジタッチは苦手な子も気軽に進められるのがメリット、しっかり学ぶには紙に軍配が上がると感じました。
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低学年なら、求めるレベル次第
発展レベルを求めているのか、授業についていきたいレベルなのかで、選ぶものが変わってきます。
授業レベルはこなせていて、宿題だけでは物足りない
トップ高への進学を考えていたり、公立中高一貫校の受検を含めて、中学受験の可能性もある場合はこちらです。
→受験を視野に、Z会で高みを目指す
レベルの高い通信教育を取って、自主的に発展問題を進めていきます。
勉強の下地ができているので、教科書準拠の通信教育をやっている場合ではありません。
Z会なら、どんな進路にも対応できる力をつけていくことができますよ。
塾まではちょっと…だけど、レベルをぐいっと上げていきたい家庭はZ会一択!
Z会 小学生向け講座公式サイトを見てみる
→Z会の市販思考力ひろがるワークもアリ
これまで通信教育なしでも大丈夫だった地頭が良いタイプなら、市販ドリルでもOKです。
ただし、親がちょうどいい教材を与えて、伸ばしてあげる手間はかかります。
Z会の思考力ひろがるワークは評判がよく、知識の詰め込みではない考える力を伸ばせますよ。
娘は、思考力ひろがるワーク入門編に取り組んでいます。
宿題とは違った角度から考えるのが、楽しいみたいです。
→低学年のうちから書く力を伸ばす、ブンブンどりむ
全体的に学校レベルは問題ない、宿題で十分な気もするという方へ。
また、楽しく続けられるという点では、ブンブンどりむに軍配があがります。
学校の授業が簡単な場合でも、Z会のようなシンプルな教材じゃ、やる気がでない子もいるんですよね。
その場合は、ブンブンどりむの楽しいテキストで、しっかり書く力を養うといいです。
我が家は、この考えです。
一朝一夕では身につかない書く力を、低学年からしっかりつけていく方針で、ブンブンどりむをやっています。
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最近、授業レベルの理解があやしい
学校の授業ぐらい大丈夫だろうと思っていたけど、どうやら苦手分野が出てきている場合は、こちらです。
→苦手単元が分かっていれば、市販のドリルで十分
漢字の書き順が苦手だとか、繰り下がりが苦手だとか、
通信教育だと、まんべんなく教材が届くので、できる部分にまで時間とお金をかけてしまいます。
低学年のうちに、分からない部分を無くして自信をつけてあげたいですね。
→授業内容に家でも取り組みたいなら教科書ワーク
親が指導できる前提ですが、教科書に即した内容なら、教科書ワークで十分ですね。
一冊買っておけば、つまづいた時に一年間いつでも使えます。
→共働きで忙しいなら、進研ゼミ
みんながやっているのも納得の、ボリュームある教材です。
新学期や夏休みなどは、キャンペーンを行っていてお得だし、苦手単元があっても、苦手を潰して新学期を迎えられます。
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番外編:ワンダーボックス
学校の授業で認知能力(IQ)を育て、家庭では非認知能力も伸ばしていきたいところです。
非認知能力とは、読み書き・計算などの数値では測れない能力をさします。
岩手県医師会 http://www.iwate.med.or.jp/pdf/Non-cognitive-ability.pdf
大きく分けて、自尊心、自己肯定感、自立心、自制心、自信などの「自分に関する力」。そして、一般的には、社会性と呼ばれる、協調性、共感する力、思いやり、社交性、道徳性などの「人と関わる力」です。
これからの時代は、学校の勉強ができるだけで幸せになれるとは限りませんよね。
ワンダーボックスはSTEAM教育の通信教育で、アプリとキット(デジタルとアナログ)のハイブリッドが面白い教材です。
スマホゲームをさせるぐらいなら、有意義な思考力アプリを使う方がいいですよね。
我が家は7歳&4歳の姉弟で楽しんでいます。
ちょっと変わった方向の通信教育もあるよーということで紹介しておきます。
ワンダーボックス 公式サイトを見てみる
小学生の通信教育は気になるならやってみる
何事も、やってみないと効果は分かりません。
いいと思った通信教育を一つ選び、子ども本人がやりたいならさせてあげます。
合っているか合っていないかは、試してから考えればいいですよ。